【12/13】西アジア文明研究センターのお知らせ C01-計画研究05 第30回研究会「西アジアにおける都市の始まりと物資管理システム」

C01-計画研究05 第30回研究会

計画研究05「中世から近代の西アジア・イスラーム都市の構造に関する歴史学的研究」による第30回研究会を開催します。
「都市とは何か」を検討するにあたり、さまざまな地域や時代の歴史をご専門とされる先生方をお招きして、オンライン(Zoom)による連続講演会「都市の世界史」を開催しております。
第8回は下記の要領で行います。

日時:2022年12月13日(火)19:30~21:00
講師:常木 晃先生(筑波大学)
テーマ:「西アジアにおける都市の始まりと物資管理システム」
【講師紹介】
筑波大学名誉教授。専門は西アジア先史考古学。特に農耕社会の形成から都市の発達までを主要なテーマとし、イラン、シリア、イラクで発掘調査を行う。編著書に、The Neolithic Cemetery at Tell el-Kerkh (Oxford: Archaeopress, 2022), The Emergence of Pottery in West Asia (Oxford: Oxbow Books, 2017), Ancient West Asian Civilization: Geoenvironment and Society in the Pre-Islamic Middle East (New York: Springer, 2016), A History of Syria in One Hundred Sites (Oxford: Archaeopress, 2016)などがある。

*西アジアでは、新石器時代からの社会の拡大と複雑化を基盤として、銅石器時代に「都市」と言えるような集落が登場します。今回は、そのプロセスを振り返り、なぜ都市が登場するのかを考えるとともに、印章や印影などの物資管理システムの発達についてお話しいただきます。

申込先: https://forms.gle/fgGGj8aBRB7NX4ae7

*Googleフォームでの申し込みとなります。前日の12月12日正午までに、上記のURLからお申し込みください。
*お申し込みいただいた方へ、前日中に、当日のURL(Zoom)をお送りいたします。

本連続講演会は、新学術領域研究「都市文明の本質:古代西アジアにおける都市の発生と変容の学際研究」計画研究「中世から近代の西アジア・イスラーム都市の構造に関する歴史学的研究」(代表:守川知子)にて行ってきた「西アジア都市研究」を発展させたものです。
ご講演は45~50分、質疑応答は35~40分と、ディスカッションを重視した時間配分となっております。
奮ってご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。

【これまでの講演会】
第1回・4月22日(金) 深見奈緒子先生(日本学術振興会カイロ研究連絡センター)「都市の歴史:生態圏と形態・人口」
第2回・5月24日(火) 森本公誠先生(東大寺)「アラブの軍営都市(ミスル)」
第3回・6月21日(火) 菅谷成子先生(愛媛大学)「スペイン植民地都市マニラ」
第4回・7月15日(金) 森安孝夫先生(大阪大学)「中央ユーラシアのオアシス都市と草原都市」
第5回・9月27日(水) 稲葉穣先生(京都大学)「都市と山岳フロンティア」
第6回・10月21日(金) 深沢克己先生(東京大学・日本学士院)「地中海都市の歴史像:マルセイユの事例から」
第7回・11月25日(金) 松井洋子先生(東京大学)「近世日本の貿易都市長崎」
【今後の予定】
第9回・1月17日(火) 佐川英治先生(東京大学)
第10回・3月 南川高志先生(佛教大学)

皆様のご参加をお待ちしております。

守川知子
tomomo[a]l.u-tokyo.ac.jp
https://www.l.u-tokyo.ac.jp/