3月3日-4日に、公開シンポジウム「西アジア文明学の創出2:古代西アジア文明が現代に伝えること」が開催されます。是非ご参加ください。
(以下、西アジア文明研究センターHPより)
混乱や危険というイメージが定着してしまった中東・西アジア世界ですが、かつてこの地は、農耕を開始し、都市文明を興し、文字を発明し、世界宗教を広めるなど、世界文明を先導した最先端地域でした。対立と分断ではなく和解と融和のために、現代文明の礎となったこの古代西アジア文明の様々な貢献を現代に蘇えらせ、現代文明を改めて問い直すことが私たちに強く求められています。こうした課題に対する本プロジェクトの研究成果を社会に還元するため、一般の方々を対象とした公開シンポジウムを以下の通り開催いたします。
日時: 2017年3月3日(金) 10:00~17:10、3月4日(土) 9:00〜18:00
場所: 池袋サンシャインシティ文化会館7階会議室705 (地図)
* 先着130名、参加無料、事前申し込みは不要。参加者には予稿集を配布します。
* 古代オリエント博物館の受付で予稿集を提示いただくと当日の入館が無料になります。
プログラム:
3月3日(金) 9:30:開場
10:00-10:10: 開会のあいさつ
月本昭男(古代オリエント博物館)
セッション1 西アジアの古環境と人間
10:10-10:40: 西アジアにおける環境動態:後期更新世以降の環境変動
安間 了(筑波大学)
10:40-11:10: ザグロス山脈から贈られた石器素材
久田健一郎(筑波大学)
11:10-11:40: ザグロスの先史時代遺跡調査から
見たホモ・サピエンスの拡散問題
常木 晃(筑波大学)
11:40-12:10: 多元素同位体分析による古環境復元
丸岡照幸(筑波大学)
12:10-12:30: セッション1に対するコメント
宮下純夫(新潟大学)
セッション2 西アジアの政治・宗教・文化
14:00−14:30: 西アジアにおける政教問題の系譜
柴田大輔(筑波大学)
14:30-15:00: 中世イスラーム世界における複数の古代とその統合
亀谷 学(弘前大学)
15:00-15:30: イスラームの国々でプレ・イスラームの遺跡をまもること
谷口陽子(筑波大学)
15:30-15:50: セッション2に対するコメント
中町信孝(甲南大学)
16:10-17:10 :講演1: 世界史・イスラーム史のなかの古代西アジア文明
守川知子(東京大学)
3月4日(土) 8:30:開場
セッション3 西アジアのパイロテクノロジーと食糧生産
9:00-9:30: イランとシリアにおける初現期の土器
黒澤正紀(筑波大学)
9:30-10:00: 西アジア先史時代における工芸技術−パイロテクノロジーの系譜−
三宅 裕(筑波大学)
10:00-10:30: 西アジア文明の食糧基盤の形成:家畜飼育の開始と家畜の東西への伝播
本郷一美(総合研究大学)
10:30-11:00: 「古代の主食糧としての小麦」解明プロジェクト
丹野研一(山口大学)
11:00-11:20: セッション3に対するコメント
前田 修(筑波大学)
セッション4 西アジアの文字文化と社会
13:00-13:30: 西アジアの文字文化と社会:その源流
山田重郎(筑波大学)
13:30-14:00: 西アジアにおける言語表記:その先進性と普遍性
池田 潤(筑波大学)
14:00-14:20: セッション4に対するコメント
前川和也(京都大学)
14:40−16:10: 講演2:文明と犠牲:中東における考古学と遺産
デイヴッド・ウエングロー(ロンドン大学)
16:20−17:50: 講演3:戦乱地域における文化遺産の保護と共同体の記憶の重要性
ティモシー・ハリソン(トロント大学教授)
17:50−18:00: 閉会のあいさつ
常木 晃(筑波大学)
http://rcwasia.hass.tsukuba.ac.jp/kaken/contents/sympo.html