筑波大学では今年度から毎年、「人文社会系 研究発信月間」を設け、学会、講演会、ワークショップなどを相次いで行っています。
研究発信月間は、普段は見えづらいが社会的要請の高い人文社会系分野の研究成果を広く社会に伝えることを目的とし、今年は11月を中心に、およそ20のイベントを開催しています。
一部のイベントを除き全て一般参加可で入場無料。
その皮切りとして、11月5日午後1時から、筑波大学東京キャンパス文京校舎にて研究発信月間のキックオフシンポジウムを開催しました。
シンポジウムは「逆境からイノベーションへ」をテーマとして、3名の講演があり、後半はパネルディスカッションが行いました。
最初に蒲島郁夫氏(熊本県知事、元筑波大学教授、東京大学名誉教授)より、「逆境の中にこそ夢がある」というテーマで基調講演があり、そののち、児島明佳氏(日本学術振興会研究事業部研究事業課長(兼)研究倫理推進室長)より「社会に内包する課題解決を先導する人文学・社会科学研究」という講演があり、また、筑波大学人文社会国際比較研究機構長の辻中豊教授より「人文社会科学研究イノベーションの、一つの方向とその意義」という講演が続きました。
後半はこれまでの登壇者に加え、筑波大学人文社会国際比較研究機構副機構長の青木三郎教授を司会にしてパネルディスカッションが行われ、逆境からイノベーションを起こすにはどうすべきかなど活発な議論が行われました。
フロアーからも質問が止むことはなく、人材育成や社会貢献といった問題についても討論が行われました。
ご参加いただいた皆様、ご来場誠に有難うございました。