新刊紹介:『安定を模索するアフリカ』の刊行(ミネルヴァ書房)


http://www.minervashobo.co.jp/book/b241682.html

コア研究員の木田剛准教授が竹内幸雄氏(日本大学教授)と共同で編集を担当した『安定を模索するアフリカ』(ミネルヴァ書房)が刊行されました。本書はサハラ以南のアフリカを焦点に絞り、植民地支配を経験した途上国諸国がどのように独立後の困難な道を歩み、そしてグローバル時代の中でどのように進もうとしているのかを考察する16の章と5つのコラムが収録されています。いまだ経済的にも政治的にも脆弱であるものの、新たな国際関係や地域統合が進展し、政治ガヴァナンスの改善の兆しも見えはじめています。アフリカ地域の過去と現状を概観するとともに、アフリカが抱える課題と可能性を分析しながら、未来を展望しようと試みています。なお、本書はミネルヴァ書房の「グローバル・サウスはいま」の第4巻に当たります。

 

序 章 グローバル化のなかの脆弱性とレジリエンス(木田 剛)
[第Ⅰ部 アフリカの変容]
第1章 アフリカにおける国際機関の役割——貧困・開発・民主主義・人権(龍澤邦彦)
第2章 安全保障と軍事援助の国際比較——フランス・米国・中国(パレパ・ラウラ-アンカ)
第3章 貨幣の諸相——子安貝・植民地通貨・共通通貨・仮想通貨(正木 響)
第4章 日本と中国による対アフリカ開発援助(マスワナ・ジャン=クロード)
第5章 ジェンダー平等——アフリカを通して日本を考える(戸田真紀子)
コラム1 アフリカにおけるHIV/エイズ(牧野久美子)
第6章 平和構築と正義の課題——誰が誰の罪をいかに裁くのか(クロス京子)
コラム2 ボコ・ハラム(ンウェケ・イケンナ=スティーヴ)
第7章 言語とグローバリゼーション(木田 剛)
[第Ⅱ部 アフリカ諸国の課題]
第8章 セネガル——教育の改善と価値観の改革(鈴井宣行)
第9章 リベリア——国境と紛争(岡野英之)
コラム3 南スーダンにおける日本の人道支援(板倉純子)
第10章 ガーナ——自然資本としての森林生態系と持続可能なカカオ生産(日比保史)
コラム4 マダガスカルの自然(ラジャオナリソン・ハジャ=ミシェル)
第11章 ケニア——都市のアイデンティティ(ワンジル・メリッサ)
第12章 タンザニア——社会主義国家の現在(阪本公美子)
コラム5 タンザニアの女性と教育・保健(矢口真琴)
第13章 マラウイ——社会保障システムの課題と展望(ムテンジェ・トム)
第14章 南アフリカ——「虹の国」への道のり(網中昭世)
終 章 アフリカ史とグローバリゼーション(竹内幸雄)

詳細は出版社サイトにて:
http://www.minervashobo.co.jp/book/b241682.html